「IME辞書ツールforかな棒くん」の使い方

■IME辞書ツール for かな棒くんについて

「インターネット かな棒くん 3」では、ユーザーの皆様からのご要望にお応えして、便利な機能が追加されています。

新機能 「IME 辞書ツール for かな棒くん」は、お手持ちのシステムに登録されていない単語を登録することにより、よみがな変換の精度を向上させ、かな棒くんをより使いやすくするツールです。かな棒くんのよみがな変換の精度が向上すると同時に、通常の漢字入力の変換精度も向上します。
「IME 辞書ツールfor かな棒くん」を使うと、ユーザー独自の単語の読みを登録したり、作成することができます。ほとんどの一般用語は、正しいよみがなに変換されますが、固有名詞、技術用語、略語、人名などの中には本来の単語の意味と違うよみがなで変換される場合もあります。よみがな変換時にこれらの単語が不明な読みとして変換されないようにするには、「IME 辞書ツールfor かな棒くん」を使った単語の登録が必要になります。

※IME98/2000付属の「辞書ツール」を使用しても単語登録を行なうことが可能です。
IME付属の辞書ツールはタスクトレイにあるIMEのツールバーより「単語/用例登録」ボタンで起動します。


起動方法

「IME 辞書ツールfor かな棒くん」を起動するには、次の方法があります。

1.Windowsの [スタート]メニューから、[プログラム]-[Wac.com インターネット かな棒くん3]-[IME 辞書ツールfor かな棒くん] をクリックする。

[スタートメニュー]画面
2.「IME 辞書ツールfor かな棒くん」のウィンドウが表示されます。

[IME辞書ツール for かな棒くん]

■単語の登録

単語の登録を行うことにより、ユーザー独自のよみがなや人名、地名、固有名詞などを正しく変換することができます。

単語の新規登録には次の方法があります。

  1. 「IME 辞書ツールfor かな棒くん」 ウィンドウの 「登録(とうろく)」ボタンをクリック。


  2. 「単語の登録ダイアログ」が開きます。
  3. 「読み」によみがなを入力 (例:りか)
  4. 「語句」に単語を入力 (例:梨華)
  5. 「品詞」に該当する品詞を選択します (例:人名)
  6. 「登録」ボタンをクリック


[単語の登録]画面

■単語の変更、削除

単語のよみがなや品詞を変更する場合や単語を削除するには「IME辞書ツールforかな棒くん」ウィンドウにリスト表示された単語を選択し、「変更(なおす)」ボタン、「削除(けす)」ボタンをクリックします。

また、単語を選択した状態で[Enter](リターンキー)を入力すると単語の変更、[Delete](削除キー)を入力すると単語の削除が行なえます


■辞書のインポート/エクスポート

単語を登録して作成したユーザー辞書をファイルに書き出す(エクスポートする)ことにより、他のコンピュータにもユーザー辞書の内容を取り込む(インポートする)ことができます。
エクスポートで出力されるファイルはXML(eXtensible Markup Language)形式のデータです。

エクスポートの方法

辞書の内容をファイルにエクスポートするには、次の方法があります。

  1. 「ファイル」メニューの「エクスポート(E)...」をクリック

  2. 「IME辞書のエクスポート」ダイアログが開きます。

  3. ファイル名を入力して「保存」ボタンをクリック


[IME辞書のエクスポート]画面

インポートの方法

エクスポートされた辞書ファイルをインポートするには次の方法があります。

  1. 「ファイル」メニューの「インポート(I)...」をクリックする。
  2. 「IME辞書のインポート」ダイアログが開きます。
  3. ファイルを選択して、「開く」ボタンをクリック

※既にIMEのシステム/ユーザー辞書に登録されている単語や品詞が不正な単語は、登録されません。


[IME辞書のインポート]画面

■品詞一覧

単語

自立語

活用のあるもの
<用言>
動作、存在を表すもの 終止形の語尾が「ウ」「ク」「ス」「ツ」のウ段で終わるもの

動詞

性質状態を表すもの 終止形の語尾が口語は「イ」(文語は「シ」)で終わるもの

形容詞

終止形の語尾が口語は「ダ」(文語は「タリ」「ナリ」で終わるもの

形容動詞

活用のないもの 主語となるもの
<体言>

名詞

主語とならないもの 修飾接続するもの 修飾するもの
<副用言>
用言を修飾するもの

副詞

体言を修飾するもの

連体詞

接続するもの

接続詞

修飾接続しないもの

感動詞

付属語

活用のあるもの

助動詞

活用のないもの

助詞

動詞

人やものの動作を表す語。活用形により分かれています。

品詞名称 特徴  
あ わ行五段 あ わ行五段活用の動詞。 "笑う" など。
か行五段 か行五段活用の動詞。 "書く"、"動く" など。
が行五段 が行五段活用の動詞。 "泳ぐ" など。
さ行五段 さ行五段活用の動詞。 "出す" など。
た行五段 た行五段活用の動詞。 "打つ" など。
な行五段 な行五段活用の動詞。 "死ぬ" など。
ば行五段 ば行五段活用の動詞。 "浮かぶ" など。
ま行五段 ま行五段活用の動詞。 "読む" など。
ら行五段 ら行五段活用の動詞。 "乗る" など。
一段動詞 上一段、下一段活用の動詞。 "得る"、"射る" など。
形容詞

性質や状態を表す語で、終止形が”〜い”のもの

品詞名称 特徴  
形容詞 "高い"、"低い" など。
形容動詞

性質や状態を表す語で、終止形が”〜だ”になるもの

品詞名称 特徴  
形容動詞 "静かだ"、"静かなり" など。
名詞

ものの名称で主語や目的語になるもの

品詞名称 特徴  
名詞 事物の名称。品詞分類がよくわからないときには、この品詞で登録してください。
人名 "徳川家康" など、姓と名を分けずに登録したい場合に利用する品詞。
人名の姓。 "佐々木"、"小林"、"ブッシュ" など。
人名の名。 "良夫"、"ジョン"、"順子" など。
地名、その他 場所の名。 "六本木"、"八ヶ岳" など。
固有名詞 人名、姓、名、地名その他、以外の固有名詞。 "ウィンドウズ"、"東京タワー" など。
形動名詞 単独で名詞となり、「〜な」がついて形容動詞としても利用できる語。 "有名" など。 
副詞的名詞 単独で名詞となり、「が」、「を」などを伴わずに用言を修飾できる語。 "今日" など。 
さ変形動名詞 単独で名詞となり、「〜な」がついて形容動詞として利用でき、「する」がついて、さ変名詞としても利用できる語。 "心配" など。 
その他の品詞
品詞名称 特徴  
副詞 動詞や形容詞を修飾する語。"とにかく"、"たくさん" など。
感動詞 感動または応答などを表す語。"ああ"、"おい"、"はい" など。
接続詞 文と文や、語と語を接続するもの。"しかし"、"および" など。
連体詞 名詞修飾の機能を持つ語。"いわゆる"、"ちょっとした" など。
慣用句 語が複数集まって、特定の意味を持つようになった句。"骨を折る"、"〜やいなや" など。
その他自立語 単独の漢字。たとえば "げん" を変換して、"現元減厳弦" などの候補を表示させたときの、それぞれの漢字。
接頭語 他の語の上に付いて、意味や語の用法や語調を変えるもの。"御心配" の "御" など。
接尾語 他の語の下に付いて、意味や語の用法や性格を変えるもの。"感動的" の "的"、"植物性" の "性" など。
助数詞 事物を数えるときに、その種類を示す接尾語。"一枚" の "枚" や "二台" の "台" など。
顔文字 電子メールなどで、書き手の気持ちを表現するために利用する語。"(-_-;)"、"(^.^)" など。